GREENS 20周年

彼らがいたから、今がある

 グリーンズ20周年記念ライヴの中でも、もっとも歴史の厚みを感じさせてくれるのが、その名も「SPECIAL」と題されたこの日だろう。それぞれ、確かな音楽性を備えたベテラン揃いだが、コンスタントに新作をリリースし続ける、シーンの最前線に立ち続けるア―ティスト揃いであることは、言わずもがなだ。たとえば歌謡曲しかなかった日本のシーンにロックの血を投入したChar、身体とギターさえあれば、どこでも大きなグルーヴを作り出してしまえる山崎まさよし、アコースティックギターの奏法の常識を打ち破ってきた押尾コータロー、UKのニューウェーヴテイストなど、洋楽とシンクロしつつ、いつの間にかそれ以上にオリジナルなロックを作り上げたBUCK-TICK、ジャンルでは語りきれないソウルフルかつモダンなロックと、ロック詩人にして自身が事務所社長でもある佐藤タイジ(シアター・ブルック)。そして7月後半、新たに発表されたクレイジーケンバンドは、社会人経験も豊富な大人のバンドならではの粋が溢れ、木村充揮は数少ない日本のブルースマンで、たとえば最近では黒猫チェルシーの渡辺大知ら、若いバンドマンにも敬愛されている。彼らの存在は、時に若いリスナー以上にリアルタイムで彼らの音楽に接してきた世代に、今も言葉じゃない刺激になっているハズだ。ここはひとつ、最近ライヴは見てないな、という人も、野外はハードそう、という人も肩の力を抜いてチャレンジしてみてほしい。実は泉大津フェニックスは、なんばから約30分というアクセスの良さ。そして今さら誰を誘おうか?と悩むぐらいなら、フードエリアも充実したこのフェスにいっそ家族で参加してみるのもいいだろう。レジャーシートの上でのんびりしてるのは、実は子どもたちでお父さん、お母さんは熱狂!? それもいい。再び、音楽の力が、次につながる栄養になってくれるだろう。

[ライター・石角友香]