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土岐麻子 1/24@Shangri-La
2007年02月23日
真っ赤な壁紙が印象的なシャングリラ。それに呼応するかのような赤い照明に照らされ、さらりと登場した彼女のベルトも赤くまぶしかった。
土岐麻子、久しぶりの大阪ライブの幕開け。

1曲目の「Come On-A My House」が始まった瞬間、60年代にタイムスリップしたかのようにレトロでポップな空間に満たされた。懐かしいけど新しい。そして繊細だけれど芯のある彼女の歌声。
お酒が回る間もなく、誰もがすぐに酔いしれただろう。
そして「It’s A Short Life」「ロマンチック」「ウィークエンドの手品」と途切れることなく ゆっくりと畳み掛ける。
歌詞に合わせて表情がくるくる変化する彼女。本当に楽しそうに、気持ち良さそうに歌うのだなぁと思うと視線が釘付けになっていた。

いつの間にか置かれていた椅子に腰掛けてしっとり歌い始める。
リズム感がコミカルで面白い「私のお気に入り」とピアノのアレンジが非常に美しい「ブルー・バード」。
どんどん彼女の世界に連れ去られる。
MCを挟みながらゆっくりと時間は過ぎてゆく。
「Tea For Two」そして最新カバーアルバム「WEEKEND SHUFFLE」から歌われた「September」があまりに心地よく揺さぶられ、更に「土曜日の恋人」、そしてピアニカの音が懐かしい「夢で逢えたら」で気持ちは最高潮に高まる。
個人的に一番の山場はジャズのスタンダードナンバー「Take Me Out The Ballgame」。誰もが聞いたことのあるサビで伸びる高音が、私の胸を一気に高揚させる。聞き終えた後の爽快感が何ともたまらなかった。
こらえることなくリズムを刻む体をそのままに、最後の2曲「Happy Ending」と「Takin’ It Show」が終わった頃には押さえられない感情が溢れ出し、自然と力いっぱいに拍手をしていた。
無意識のうちに出る拍手というは自分の気持ちを素直に表している瞬間だとつくづく思う。この時の拍手は正にそんな気持ちからだった。

優しく包み込むような彼女の笑顔を見ながら、そういえば昔、土岐麻子ファンである友達に、「彼女の魅力は楽器の一部と化している歌声だ」と語られたことを思い出した。
こんなに細いのに太い、切れそうで切れない1本の美しい声を、生で目の前で聞いてしまった後には納得せざるを得なかった。
そしてアンコールでMARRON 5のカバー曲で、車のコマーシャルでも使われている「Sunday Morning」を心から楽しそうに歌う彼女を見て、場内の全てが笑顔と幸せを分けてもらった。いつの間にか自然と手拍子も起こっていた。
そして最初と同様、さらりと去っていってしまった彼女に後ろ髪を引かれながらも終演を迎えた。
病み付きになってしまう、魅力に溢れた土岐麻子ワールド。
見終えた後の達成感に近い安堵が私の気持ちを満たしてくれた。
優しく、温かく包み込まれるような彼女の歌声は、これからも変わらず近くに感じていたい。
やっぱりCDよりも生が一番伝わる。
彼女の場合は特に、歌声、表情、雰囲気…全てを近くでたっぷりと感じることのできる充実感でいっぱいのライブであると確信した。
*yukkie**
投稿者 GREENS_STAFF | パーマリンク | コメント (0) | トラックバック (0)
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