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MTWB出演決定!!BIGMAMA x 野村雅夫(FM802) スペシャル対談スペシャル対談
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BIGMAMA x 野村雅夫(FM802)

スペシャル対談@万博公園

ライブハウスに行けば、ロックキッズたちが力の限り飛び跳ねている。こちらも自然と身体が動き出す。アルバムをゆっくり聴けば、想像力がどんどん掻き立てられる。歌われる愛に胸が締め付けられる。BIGMAMAの音楽はいつも立体的だし懐が深い。ボーカル・ギターの金井政人くんはFM802のランニングサークルFunky Joggerzの同志として共に大阪マラソンを走っている間柄だし、何度かラジオでもインタビューしてはいるのだけれど、メンバー揃ってとなると一度も話す機会がなかった。折しも、今年はミート・ザ・ワールド・ビートに初めて出演してくれる。そこで、BIGMAMAにはどんな魅力があって、万博ではどんなステージになりそうなのか。今からでも遅くないBIGMAMA入門となるような話が聞ければと、梅雨の中休みで晴れ渡った6月24日お昼ごろ、メンバーと一緒にもみじ川芝生広場を訪れた。

名前に導かれて僕らは愛にあふれるバンドになった

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野村バンドのスタートは14年前、2001年ですよね?金井さん、リアドさん、柿沼さんの3人はその時点でもういらっしゃいました。

柿沼高校の同級生で、同じクラスにベースの安井もいましたけど、まだ一緒にはやってなかったっていう感じです。高校2年生の時に僕と安井と金井が同じクラスになって、バンドをやってみようかと。気楽な感じでね。なんて名前にしようかなとなって、迷っていたんです。まだその時はカッコつける感じではなかったんですよ。これで音楽をずっとやっていこうとかではなくて…

野村何か記号はいるけど、これをずっと背負っていくというほどの重みで考えてはなかったと?

金井今だったら、たとえばグッズを作るとか、名前がフェスなんかで並ぶとか、検索でどう引っかかるかとか、そんなことも考えながら付けると思うんですけど、当時は高校の部活感覚で文化祭に出る時に何となく名付けるかっていう。ただ、自分達のそんな温度感でカッコイイ名前を付けるとむしろちょっと恥ずかしいかなと。野球部が「何とかファイターズ」ってマジで付けちゃう感じはちょっとなぁって。その頃は、そんなに自分達の曲を作って愛してもらってみたいなことではなくて、単なる自分達の自己満足なんですよ。

野村発案者は?

安井金井と僕が隣の席で、発案というか、僕が提案しました。当時、金井が乗っていた自転車の名前ですね。

野村じゃぁ、カローラとかだったりした可能性もあるわけですか?ミラパルコとか、そういうノリですよね(笑)

金井高校生なんで、自転車なんだけど、そうだなぁ、攻めたとしてビアンキくらいかな(笑)

野村その後、プロになって自分達をもともと知らなかった人にも音楽が届くようになっていくわけですけど、どこかのタイミングで改名しようとはならなかったんですか?

金井2006年、デビューのタイミングでロゴとかをどうしようか、Bの文字がなかなかかっこよくならないとか試行錯誤はしてたんですけど、結局改名はしなかったんです。この名前を貫いてきた結果として、毎年母の日にイベントをやってたりとか、名前に引っ張られることになったんです。音楽性とか、アティチュードとか、BIGMAMAという言葉に自然と導かれてます。音楽もそうなんだけど、愛にあふれていて、この言葉が似合うバンドにどんどんなっていきました。

野村名前って力があるんですよね。人の名前もそうだけど、だんだんその言葉の意味するところに引き寄せられていくってあるじゃないですか。

金井たぶん清潔の潔(きよし)さんが不潔にしてたら、本人も気持ち悪いでしょ。

野村まぁ、その点、僕が名前に引っ張られてるかどうかって疑問を持つ人がいるかもしれないけど、いやいや、僕も「雅夫」らしく中身はかなり雅(みやび)な人ですからね(笑)

とにかくバンドを続けたかったから、楽器を変えることにもためらいはなかった。

野村BIGMAMAというバンドを知らない人に紹介する時に、やっぱりバイオリンが入るっていうのは大きな特徴じゃないですか。これはどの段階で決めたことだったんですか?

柿沼組んだ当時に洋楽のバンドでイエローカード(Yellowcard)ってのがいて、パンク・ロックの中にバイオリンを入れていたんです。それがかっこいいなって僕らでなりまして。でも、なかなかバイオリンを弾いてる人なんて周りにいないんですよ。

リアド俺と同じクラスにたまたまいたんだよね。

柿沼文化祭に出る時にその彼に2曲くらいコピーをしてもらって、その時に、弾いてるのはコピーなのに、僕らのオリジナリティがそこにあるような感じがあったんですね。そこからは自然に、バンドを続けるとなると、彼もそのままいてもらうことになりました。

野村そして、真緒さんがバイオリンを受け継ぎました。

東出私は前からバイオリンをロックバンドで弾いていたわけではなくて、もともとは別のバンドでキーボードを担当していました。ファーストミニアルバムをBIGMAMAが出して回ったツアーで初めて生でそのバイオリンの入ったバンド編成を観て、こんな風にバンドに合うんだというのがすごく衝撃的でしたね。その想いはメンバーには話していました(*東出は当時神戸のライブハウスで働いてもいた)。

野村それがBIGMAMAに入るきっかけになったんですね?

金井2006年当時、メンバーが就職活動をするということで抜けていったんですね。一方で、僕はバンドを続けたかった。柿沼とリアドも残ってくれて、でも、どうしてもバイオリンを弾くメンバーが必要だというのは前提だったんですね。そこで、一番に顔が浮かんだのが、ツアーで出会っていた真緒ちゃんだったと。

東出最初は東京でバイオリンをやってる知り合いいませんかっていうメールが届いたんですけど、そこでやり取りをしているうちに、自然と私が入ることになっていきました。そこからはもう必死でしたよ。とにかくコピーです。東京へ行って、音源を聞いて、耳コピから始まりました。

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野村その様子を見れば、他のメンバーたちからすれば不安はなかったでしょう?。

金井でも、もともと俺達自身が不安だらけだったんですよ、当時(笑)

柿沼バイオリンもすごく大事だったんですけど、当時は金井がベースを弾いてて…

野村そこに安井さんが入ってくる。

柿沼僕らはずっと友達だったし、ベーシストとしても人間としてもすごく貴重な人だなとは思っていたんですね。だから、そのタイミングでぜひやってほしいなとお願いしてみたら、みんなだいたい就職するだろうから断られるかなと思いきや、二つ返事で引き受けてくれたんです。

安井その場ですぐに「いいよ」って返事しました。

野村それによって金井くんはボーカルに専念したり、ギターを弾いたりと、幅が広がったわけですよね。

金井幅が広がると思っていたというより、バンドを続けるためには、自分が担当楽器を変えることにためらいはなかったんです。

ここでどんな音楽を鳴らそうかとずっと考えてる

野村このメンバーが揃ってから7年、8年目です。色んな所でパフォーマンスをしてきました。昨日の京都MUSEは6年ぶり、そして京都では3年ぶりのワンマンライブ。僕も観たけど、もちろんソールドアウトだし、お客さんのボルテージがどんどん上がっていって、会場の湿度がすごかった(笑)BIGMAMAは、会場のサイズとか、そこが屋内なのか屋外なのかによってセットリストは変える方ですか?

金井僕らは作る音楽に自分達なりに幅があるので、その場所、土地、人に合う音楽を一生懸命想像して、どうやったら入口を一番広げられるか、最終的に出口をくぐり抜ける時にいい関係を築いたうえで送り出せるか、いつも考えてます。それで言えば、セットリストはわりと変える方ですね。

安井僕ら自身、たとえば昨日の京都でも、行ってみたらすごく懐かしくなっちゃって、昔の曲を急遽アンコールで入れたんです。

リアドリハで一度合わせて、何とかなりそうだから「よし、やろう!」っていう。

東出長くバンドやってると、そういう臨機応変なスタンスもいいなって思います。

野村結果として、京都は6年ぶりなのに、なんか勝手知ったる仲間同志のような親密な空気が生まれてました。で、今日ここに来たのは、ミート・ザ・ワールド・ビートの舞台を目の当たりにしてもらおうということなんだけど… 困ったことに、僕もステージがないもみじ川芝生広場って初めてで、あまりの広さに面食らっているという(笑)

東出境目があまりなくて、ずっと広がってますね。建物も何も見えない。

野村ピクニック感覚の家族連れもいれば、ばりばり夏フェス仕様の人もいるし、オーディエンスはこの場を思い思いに楽しむんです。何かプランは描けます?

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金井今一番気持ちいいことをやればちょうどいいかな。音の広がりがある曲は多めかな。僕らもCDデビューしてから9年経っていて、それだけの音楽的な変遷があるから、その歴史を、あくまで今を基準にしてだけど、バランス良く見せられたらいいなと。どの曲で始まって、中程にどれを持ってきて、ラストはどうしようか。どの組み合わせがベストなのか。ミート・ザ・ワールド・ビートに出ることが決まってから、僕は24時間、ずっとそれを考えてます。

野村ずっと念頭にある状態?

金井そう。半分くらい決めてありつつも、あと半分はまだ良くなるんじゃないかって。

野村空が広いでしょ、ここ。もしかすると、BIGMAMAのステージの間にもあっちにあった雲がこっちに流れて行ったりとか、極端な話、天候が変わったりとか、あるんですよ。それって、きっとBIGMAMAにとっても楽しい景色だと思いますよ。視線を芝生に下ろせば、そこには昨夜の京都MUSEにいたようなロックキッズたちもいれば、まだロックの何たるかを分からない本当のキッズたちもいるかもしれない。年配の人もいるでしょうね。今考えてもらっているパフォーマンスがハマると、BIGMAMAはまたそれだけすごく大勢の人に聞いてもらって、ラジオの生放送に届くメッセージとかリクエストの熱量とか内容とか、ミートが終われば、また変化していくんじゃないかって思うんです、僕は。

金井その予定です!

柿沼僕らはこうして音楽活動をやって来て、この会場で響く曲っていうのもあると思うんです。ここに似合う曲、当日のこの場にふさわしい曲を演奏すれば、「いいな」って感じてもらえる自信はあります。

メンバーみんなが「太陽の塔」に!?

ミートへの意気込みも聞けたところで、メンバーたちに僕はスケッチブックを差し出した。言葉ではしっかり語ってもらったので、当日の自分達のステージを想像して、1枚の絵にしてもらおうという魂胆。

誰が一番絵心があるのか聞いてみると、答えは異口同音。安井さんだった。ということで、安井さんがベースを描きはじめたのはいいのだけれど、意外なことに描いているのは太陽の塔!続いて、東出さんが描き加えたのは、なぜかステージそのものとお客さんだけ。仕方なしに、金井くんが東出さんを、柿沼さんがこれまたなぜかお客さんにダイブしている金井くんを、リアドさんは自分自身を、そして最後にまた安井さんが柿沼さんの熱演ぶりを表現した。仕上げは東出さん。文字や細かい修正を施して、完成。

当日のステージ予想図ができあがったところで、まさに舞台が組み上がるだろうポイントでその様子を写真でも表現してもらった。

笑いの絶えない時間になったが、メンバーそれぞれが時折見せていた親権な眼差しの先には、8月8日のイメージが広がっているんだろうなと感じられた。激しさと繊細さ、パワーとエレガンスを併せ持つBIGMAMAがいよいよ万博で音楽を奏でる。こみ上げる期待を伝えて、この日は別れた。次はまたここで。そして、ラジオで。

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ライブの魅力&万博で聴きたい1曲

FM802 ONAIR情報

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LIVE SCHEDULE

問い合わせ:GREENS 06-6882-1224 http://www.greens-corp.co.jp/

profile

MEMBER
金井政人(Vo,G) リアド偉武(Dr) 柿沼広也(G,Vo) 安井英人(Ba) 東出真緒(Violin)

2002年 金井政人(Vo,G)・柿沼広也(G,Vo)・リアド偉武(Dr)を含むメンバーにてBIGMAMAを結成。
ヴァイオリンをいれたメンバー5人で八王子を拠点として活動する。
金井の紡ぎ出すエモーショナルな楽曲に絡んでくる奇麗なヴァイオリンが特徴、
唯一無二の個性を持つロック・バンドとしてまっすぐにオーディエンスと向き合うライブを行う。
ライブパフォーマンスに定評があり、各地のツアーはSOLD OUTが続出。
クラシックを引用した『Roclassick』シリーズも高く評価されている。

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