「皆さん、よろしくお願いします！「呼吸すること」！」と吉田明日香(vo&gt)が爽やかに挨拶し、ライヴスタート。澄んだギターの音が鳴り、力強いベースとドラムが加わり、繊細さと衝動的な荒っぽさが同居する独特な音を創り出す。続いて「夏にぴったりな曲を。」と始まったのは「ラムネ」。緊迫感のあるドラムロールが押し寄せ、ロックな側面をみせ、サビでは一気にその音が解放され、切なさをぎゅっと詰め込んだようなメロディに心奪われる。

「最後に大切な曲を聴いて帰ってください。」と語り、ラストに「忘れもの」を披露。溢れる感情をそのまま、楽器に、音にぶつける彼らのがむしゃらな演奏に、会場中が息をのんだ。緊張を感じさせない堂々たるステージだった。

　ウミネコのようなギターが鳴り、キーボードが優しくメロディを奏で、会場をムーディーな雰囲気に包む「While Asleep」を披露。流暢な英詞が流れるように耳に飛び込んでくる。いい意味で歌詞に囚われることなく、音楽そのものに身を委ねることができる。

続いて「When I'm Confused」へ。どこか気怠さを感じさせるメロディを軽やかなリズムで弾き語る。リフレインされるメロディとブレイクする瞬間が生むコントラストが美しい。 独自の緩やかな空気に会場を包んだ彼ら。そして、萩原望(vo,gt)が「最後はみんなで踊ってほしいな」と、ラストに「Promise Girl」を披露！ミラーボールが回り、4つ打ちのビートがフロアをダンスホールへと変える。自分達のテンポで、会場に独特な空気を漂わせ、彼らはステージを後にした。

ハイハットがド派手に4カウントを刻み、湯口(vo)の「踊ろう！」の声とともに「SHOW TIME」でライヴスタート！ギターリフ主体のガレージロックを思わせるサウンドでフロアから、ハンズクラップが巻き起こる。「まずは俺達からダンスの見本を見せてやるぜ！」と湯口が叫ぶと、フロント3人でステージを右へ左へ見事にシンクロしたダンスを繰り広げ、大歓声を浴びた。 続いて、観客のハンズクラップから「Mr.Happy Rainy」を披露。音が弾むカッティングが南国っぽさを感じさせる。後半にはフロア一体のシンガロングが見られた。

「大阪、まだまだいけますかー？」と叫び、ラストに「party people」を披露。ファンクミュージックを体現した軽快な16ビートにフロアは自由に踊り出す。ライヴというより祭に近い至極のエンターテインメントを見せつけてくれた。

静寂に包まれるなか、三嶋哲生(vo&gt)がスローテンポで「アイトユー」の冒頭を弾き語りで歌い上げ、場内を一気に澄んだ空気に変えていく。「大阪、the equal lights始めます。」と三嶋が静かに告げ、続いて「Hello」！堀田陽介(gt)がステージ前方へ出て、ギターを高らかに鳴らす。高音の歌声で伸びやかに歌い上げられ、まるで音に包み込まれていくかのような感覚を覚える。

後半には、疾走感溢れるロックナンバー「Lily」を披露。温もりのある優しいメロディを力強いビートが支えるコントラストが美しく、透明感のある歌声がその情景に花を添える。「最後にあなたに歌いたい歌を…」と語り、ラストに演奏されたのは「song for」。その演奏からは、これまでで最も叙情的で衝動的な激しさを感じさせ、感情を直球で会場に投げかけているかのようだった。

ドラムとコンガで軽率なリズムを刻み、南国のビートが場内を包む「ピースボール」でライヴスタート！メンバー全員がステージを躍動し、1曲目からフロアの熱を上昇させていく。「SunRise」では、曲中に隣の人と肩を組む場面があるのだが、会場後方が肩を組んでいないのを見かねて、染谷　西郷(vo)が曲を止めて「みんな一緒に楽しもうぜ？！　何もなかったかのうように、やり直すから、肩組んでくれよ！」と懇願すると、後方でも恥らいながらも肩を組んだり、リズムに合わせ身体を揺らす人の姿が染谷の笑顔を誘った。

本編ラストには「ライヴの楽しみ方は人それぞれだけど、最後だけはみんな手をあげて！」と染谷が明るく叫び「ペンギン」を披露。ゆったりしたリズムに自由に体を揺らしたかと思えば、サビでは会場中がシンガロングに包まれる。色とりどりのタオルが回される光景はこの日のライヴが大団円を迎えて終幕を迎えていることを体現しているようでもあった。