1995年5月、大学在学中の西寺郷太が自らのソロユニットに「ノーナ・リーヴス」と名づけ、デモ・テープ「バード・ソングEP」を制作。その後すぐにドラマー小松シゲル、ギタリスト奥田健介らが合流しバンド編成へ。ちなみにノーナ・リーヴスとは、熱烈なモータウン・マニアである西寺が、マーヴィン・ゲイの娘ノーナとマーサ&ザ・ヴァンデラスのリード・シンガー、マーサ・リーヴスを組み合わせて命名した架空の女性シンガーをイメージしたグループ名である。
1996年、インディ・レーベルよりはじめてのアルバム「サイドカー」を発表。その普遍的かつひらめき溢れるメロディと、アイズレー・ブラザーズに影響を受けた洗練されたアレンジメントで注目を集める。1997年ワーナー・ミュージック・ジャパンからメジャー・デビュー。以後コロムビア、メルダックと移籍を重ねながら現在までにオリジナル・アルバム8枚、シングル11枚、リミックス盤、ベスト盤、アナログ3枚、ビデオ1作をリリース。代表的なシングルに筒美京平氏をプロデューサーに迎えた「ラヴ・トゥギャザー」、YOU THE ROCK★をフィーチャリングした「DJ!DJ!~とどかぬ想い~」がある。日本のポップ・バンドとしては稀有なディスコ・ソウル・ミュージックで、ヨーロッパ、アメリカ、アジアでも作品をリリースし、根強い人気を得ている。