関西でコンサートプロモートを行っている弊社GREENS CORPORATIONは2010年、20周年を迎えます。アーティストとオーディエンスにそして音楽を愛するすべての方に感謝したいと思います。ぜひ今後ともグリーンズにご注目ください!
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ライブレポート

11/28 『星屑の隙間に木村基博』@大阪城ホール ライブレポート

●GREENS 20th Anniversary Live~Thanks to all!!~『星屑の隙間に木村基博』
11月28日(日)18:30~
大阪城ホール
出演/KAN、スキマスイッチ、スターダスト・レビュー、秦 基博

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 GREENS20周年記念のライブイベント・シリーズのクライマックスとして、大阪城ホールで開かれた『星屑の隙間に木村基博』。日本を代表するポップス・メーカーであるKAN、スキマスイッチ、スターダスト・レビュー、秦 基博の4組が出演した。
 ライブイベントとは言え、一般的なオムニバスのものとは一線を画し、凝った趣向が随所に見られたのがこの日のステージだ。最大の特徴が、全編に渡ってアーティストがステージに出ずっぱりだと言うこと(参加しない曲の場合でも、ステージ奥の控えスペースで待機)。各アーティストの名をもじったタイトルがそのままバンドの名前...ということが示すように、それぞれがレパートリーを披露する際も、コーラスやサポート演奏など、他では見られないコラボを実現させたり、さながらスペシャルバンドの一夜限りのコンサートといった構成で、見どころ、聴きどころがたっぷり。

 QUEENの『Bohemian Rhapsody』を、全員参加によって複雑なコーラスまで見事に再現してみせたオープニングからオーディエンスの度肝を抜いた。
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 楕円の会場の長径側にステージが組まれ、アリーナを二分するように花道とセンターステージを設営。メインステージのバックにまでぎっしり埋まったオーディエンスを初っ端から盛り上げたのは、百戦錬磨のスターダスト・レビュー(以下スタレビ)。抜群のコーラスワーク、質の高い演奏、そして何よりメロディアスで胸を打つ珠玉のラブソングで会場を圧倒する。根本要(vo&g)の爆笑を誘うトークもサスガだ。
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 一方、求心力のあるボーカルと美メロをたっぷり聴かせたのがスキマスイッチ。センターステージでシンプルに聴かせた『奏(かなで)』、叙情的なメロディが際立つ『アイスクリーム シンドローム』、「バック演奏がスタレビ!」(vo・大橋卓弥)と興奮するのもうなずける贅沢な編成で盛り上げた『ガラナ』など、持ち味を存分に披露した。
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 続いて、持ち前の"鋼とガラスでできた声"で会場を優しく包んだのが、秦 基博。先輩たちの楽曲ではコーラスや小物楽器(マラカスなど)でサポートする一方、自身の楽曲では優れた情景描写による共感性の高い歌詞と、繊細さと力強さが共存する音楽性をアピールした。KANの曲を歌うのが「念願でした。一生懸命歌います」と、『君が好き胸が痛い』をKANのピアノ伴奏で歌い上げるシーンも実に感動的だった。
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 飄々としたキャラクターを全開に、MCトークでは抜群のセンスで笑いを誘い、盛り上げ役に徹していたのがKANだ。持ち前のポップセンスを生かし、微笑ましくも共感性の高い草食系男子的ソングを熱唱した。途中、それまでの中世貴族風衣装だったのとは一変。シークレットゲスト(?)として、48と書いたロングTシャツをまとい"KANジェラ"が登場。徳島弁(?)を駆使し、コール&レスポンスで会場をさらにひとつにまとめていく。『よければ一緒に』では、会場、アーティストが一体となって大合唱。
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 『キミ、メグル、ボク』(秦)、『全力少年』(スキマスイッチ)、『愛の歌』(スタレビ)とアップテンポのナンバーで会場のボルテージが最高潮へ。誰もが笑顔となる中、コンサートの本編が終了。

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 アンコールでは2曲を披露。手拍子と大きな歓声に迎えられ、メンバーがセンターステージに登場。まず、『KANのChristmas Song』をア・カペラで、それぞれがソロを取りながら歌い上げていく。
「(ライブが)終わっちゃうよ、どうする?」(根本)
「ずっと、やってればいいんですよ(笑)」(常田真太郎/スキマスイッチ)
「名残惜しい...」(KAN)
 ...という言葉は、まさにこの日集まったオーディエンスの思いと同じ。実力派アーティストたちが楽しみながら繰り広げたこの日のステージは、音楽の良さがダイレクトに伝わるライブの醍醐味を存分に教えてくれるものになっていた。最後は、KANがこの日のために書き下ろした、ポジティブなメッセージを託したハッピーソングの曲『オリジナル』を全員で合唱。心地いい感動と興奮を残し、イベントが幕を閉じた。

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