関西でコンサートプロモートを行っている弊社GREENS CORPORATIONは2010年、20周年を迎えます。アーティストとオーディエンスにそして音楽を愛するすべての方に感謝したいと思います。ぜひ今後ともグリーンズにご注目ください!
TOPイベント情報ライブレポートコメント会員SPECIALつぶやきヒストリー

ライブレポート

9/20 『大騒祭』ライブレポート!

▼9月20日(日)14:00~大阪城音楽堂
出演/オレスカバンド、スガシカオ、阿部真央、ソウル・フラワー・ユニオン、ROCK'A'TRENCH

●オレスカバンド
01-24(確認用小画像).jpg
「体力続くまで楽しんで下さい!!」。メンバーのその掛け声で始まった『大騒祭』。トップバッターとして会場を一気にヒートアップさせたのが、地元・大阪出身のオレスカバンドだ。白黒に統一したファッションで身を包み、次々と繰り広げるアッパーなスカサウンド。弾けまくる3人のホーンセクションの音の鳴りも抜群。「自転車」に代表される女の子らしい心情を巧みに綴ったナンバー、心地いいミディアムナンバーとなった「アイマイユーミーマイン」などの新曲、ダンサブルな「PAPAYA」...。会場にはコブシを突き上げてビートに乗る姿も多く見られる。若さを前面に出したはつらつとした演奏と同時に、海外を含め豊富なライブ経験で培ったパフォーマンスは実に堂々としたものだ。
01-06(確認用小画像).jpg01-73(確認用小画像).jpg
MCでは、2つの大きなニュースを発表。ひとつが、11月24日に「1年温めてきた」という新しいアルバム『COLOR』をリリースすること。そしてもうひとつが、ライブの翌日に生まれ育った大阪を離れて上京し、活動の拠点を東京に移すことだった。この宣言に、歓声とともに「え~!!」との声も上がるが、まさに新たな一歩を踏み出す彼女たちの心情をそのまま形にしたポジティブな新曲「街を出るよ」を披露して、オーディエンスを納得させる。ずっと笑顔で演奏する彼女たちを、言わば大きな拍手で送り出すステージとなっていた。




●スガ シカオ
02-17(確認用小画像).jpg
続いて登場したのが、スガ シカオ。厳しい残暑の中、時おり吹く心地いい風とともに爽快なファンク&ポップなサウンドでオーディエンスを鼓舞していく。「暑いので、さっさと終わらせるからね~(笑)」とジョークを言いながらも、一発目の「午後のパレード」など、おなじみのナンバーをたっぷりと披露。ギター、ベースの3人で縦に並びEXILEばりのダンスも織り交ぜつつ(笑)、コール&レスポンスでも会場を沸かせていく。軽快なナンバーでノリノリにさせたかと思えば、アコースティックギターの弾き語りで情感豊かに歌い上げ、ファンの目と耳を釘付けにしたりと、密度の濃いステージングはサスガだ。これぞJ-ファンク!!的な、会場一体となったビート・セッション(演奏のビートとオーディエンスの手拍子のセッション)も映える、まさにライブ向けの楽曲「俺たちの→FUNKFIRE→ファンクファイヤー」、「お子様を避難させて下さい(笑)」「ドMの方に捧げます!(笑)」とのMCでも沸かせたSMチックなナンバー「イジメテミタイ」まで、この日披露したのは計6曲。持ち前のセクシーなハスキーボイスを前面に、巧みなアプローチで繰り広げた痛快なライブステージに会場も非常に満足気だった。





●阿部真央
03-35(確認用小画像).jpg 
自慢の(?)ストレート・ロングヘアーは熱いビートで舞いまくり。直前に登場した進行のMC、ランディーズ中川、宇都宮まきの阪神タイガース試合情報などを絡めたトークで和んだ空気を打ち破るように、パンチの効いたボーカル、ダイナミックで骨太なロックビートを炸裂させていたのが、阿部真央だった。ショッキングピンクのチューブトップ、華やかなピンクのパンツ姿で登場した彼女は、のっけから最新シングル「ロンリー」などのハードなロックビートを根底にしたサウンドを展開。キャリアを越える堂々としたパフォーマンスを繰り広げていく。とは言え、「一番最初の野外ライブが大阪のステージだった」との思い出などを語ったMCでは、"ありがたく思います"との言葉を緊張からか(?)思わず「ありご...」と噛んでしまって歓声を受けるシーンもあり、素の表情を垣間見せてくれたのも印象深い。それでも一旦演奏に入ると、ダイナミックなボーカルでぐいぐいオーディエンスの心をつかんでいくからサスガだ。
03-48(確認用小画像).jpg
11月3日にリリース予定の新曲「19歳の唄」でも会場に響き渡る力強いボーカルを聴かせ、初めて耳にするファンのコブシを挙げさせていたほど。思いを伝えることの大切さをメッセージした「伝えたいこと」まで、7曲を歌い切った彼女。そのストレートな思いは充分にオーディエンスに届いたことだろう。




●ソウル・フラワー・ユニオン
04-54(確認用小画像).jpg
この日のライブイベント自体のテーマである「お祭り」を最も体現させてくれたのが、ベテラン・バンドのソウル・フラワー・ユニオンのステージだった。関西が誇る究極のミクスチャーバンド。バンドを率いる中川敬(MCのランディーズ中川と漢字違いの同姓同名であることが判明!)が、「珍獣を見るような目で見られている(笑)」と謙遜したが、緊張感を伴った、心地いいゆるさがにじみ出る独特のグルーヴに、オーディエンスの五感がどんどん刺激されていく。ブルース、昭和歌謡、クラシック、琉球民謡、スカ、ジャズ...。限られた時間の中でも彼らが繰り広げたサウンドアプローチは実に多彩だ。枠にとらわれず、それでも喜怒哀楽という人間の本能を巧みに綴った歌詞とダンサブルなビートは圧巻の一言。彼らのステージが進むごとに、夕景の色も深くなる。表情を変える自然を背景に奏でる、熱いビート。オーディエンスも、スタンディングや着座など、思い思いのスタイルで彼らの音楽を浴びつつ、ノっていたのが印象的だ。「踊るアホに見る阿呆、どうせアホなら踊らにゃ損、損~!!」と、魂を揺さぶるパフォーマンスに終始したステージだった。
04-62(確認用小画像).jpg




●ROCK'A'TRENCH
05-58(確認用小画像).jpg
お祭りに欠かせない飲食などの屋台も出ていた『大騒祭』。いよいよ佳境という頃になると、サスガに売り切れの店も出るほど(ランディーズ中川情報)。そんな中、満を持してステージに姿を現したのが、ROCK'A'TRENCH。ステージ下手上空に浮かぶ月を背景に、オーディエンス総立ちの中、堂々としたステージパフォーマンスを繰り広げていく。彼らの名を一気に知らしめたヒットナンバー「My SunShine」「真夏の太陽」、そして情感豊かな歌声が際立つ「言葉をきいて」など、おなじみのナンバーの披露にタオルを振り回したり、ジャンプしたりと、会場一体が大きなライブハウスと化す。3年ぶりとなる大阪城音楽堂出演ということでメンバーも気合い充分だ。
05-23(確認用小画像).jpg05-35(確認用小画像).jpg
MCでオータケハヤト(ds)がこの日「間違えて大阪城ホールに行って、(この日出演の)別のアーティストに間違われた(笑)」との裏話で会場を沸かせたのもご愛嬌。GREENS20周年記念イベントということで、各出演アーティストがそれぞれの言葉で祝福している中、「気持ちよく演奏させてくれ、我々にとって仲間であり、大切な存在。関西一最強と思ってます。ぜひ一緒に歩いていきましょう!」との山森大輔(ボーカル&ギター)の心からの熱い言葉が印象に残る。叙情的なナンバー「ランナーズ・ハイ」で彼らのステージは一旦終了したが、早々に巻き起こったアンコールの声に応え、再び登場。オレスカバンドのホーンセクション3人を迎え、痛快なスカナンバー「LOST」で大いに盛り上がり、こうして『大騒祭』は幕を閉じた。